大きな段ボールから
更新日:2019年6月26日
ある時、まおとめいが、大きな段ボールの中に入り「くるま~」といって遊んでいました。
かと思いきや、奧の部屋からなにか話し声が聞こえてきます。
耳をそばだてて聞いてみると、
「あ~いいね!それは、すごくいい!!」
「それでね、こんなのも思いついたよ」
どうやら、車にいろいろと取り付けることにしたみたいです。
作戦会議は続きます。
「ああ!なるほど。あ、それならこれはどうかな」
「ん! あ、思いついた!すごくいいアイディア思いついたよ」
「いいね!」
二人は白熱しています。
「今から言うこれもすごくいいと思うよ。あのね、…」
「おお!!いいね!そうしよう」
「それから、・・・」
「それもいいけど、こんなのはどう?持ち手は、…」
「それなら、こうしない」
作るものとそれぞれの素材や構造について、話し合っています。
2人の意見が折り重なっていき、構想が固まっていくのが見て取れました。
そして、高いテンションのまま居間に出てきた二人。
さっそく取り掛かります。

楽しそうに作業に打ち込んでいる二人を見つつ、
「こうすると回せるようになるよ」
などとラップとトイレットペーパーの芯を示してみると、二人はその案を採用。


穴の開け方とカッターの使い方を教えると、

はじめは「こわ~い」と言って恐る恐るだったまおも
夜もダンボールに向かってひとりで練習しています。

やっていくうちに、切り込みを円の線上で止めるということをつかみ、
そのころには、カッターも上達しています。
「どうしたら、回るかな…」可動式のレバーがいつの間にか完成しています。
竹串を軸に滑らかに動く装置は、我ながら満足だったようで、一時の間ずっと回していました。

「タイヤに色を塗ろう」っと

車体もカラフル。
めいは「虹色ぐるま」と命名しました。
羽がパタパタと動いて、空も飛べるそうです。

また、あくる日も制作にかかります。

まおは、竹串の軸をメーターにも応用。

「丈夫なシートは、段ボールを巻けばできそうだ」
作業に取り掛かって、何日目でしょうか。
再びスイッチが入った様子。



「ちょっと持ってるから、ここにガムテープを張って」
この日は、手伝いを頼まれるたいせい。

同じ目的に向かって取り組む二人。

頑丈なシートの完成。

「よし、大きさと位置はこの辺でいい感じ」

「アクセルとブレーキはこんなんでどう?」
いつの間にか、たいせいも参戦。

「うん、潰れない。これでよし」
椅子の強度を試すめい。

まだまだ、この小さなプロジェクトは続くようです。
