自分でつくる修学旅行(後編)
2日目の修学旅行。
大勢の修学旅行生が訪れていた長崎原爆資料館。
戦争の悲惨さ、原爆の恐ろしさを改めて感じます。

グループで行動する修学旅行生をしり目に、最後まで一つ一つの展示を自分のペースでじっくり見て回ります。

スタッフの解説をうけながら、じっくりていねいに。

思いを馳せながら。

ここは、私の願いで行き先に組み込んだ場所。
74年前の我が国の歴史を伝えたい。その思いにしっかりこたえてくれました。

平和祈念像の前で、黙とう。
大声での誓いの言葉や祈りの歌はないけれど、自分の身の丈にあった祈り方で、犠牲になった方々のご冥福を祈り、今の平和に感謝する。

場所は変わり、出島。

お目当ての長崎グルメ、「トルコライス」を求めて。行き先も自分で探します。スタッフの私は、ただ付いていくだけ。スマホで調べてお店へ案内してくれました。

貿易の最先端だったかつての場所は、ベイサイドのお洒落な雰囲気を漂わせていました。

予定を変更。あまり素敵な場所だったので、夜の車中泊場に指定しようとなり、トルコライスは夜にお預け。
もう一つのお目当て「一口餃子」をめがけて思案橋へ。長崎の路面電車もいい味出ています。

時間が遅かったこともあり、お目当ての場所はどこも閉まっています。
あきらめそうになった私とは裏腹に、商店街を勇んで歩きます。
すると、あった!地元の名店が。執念でありつけた!奇跡。
親切な店員さんが長崎のいいところをいろいろと教えてくれました。

初日にも歩いた新地中華街。タピオカを飲みに再び訪れます。

私は、長崎名物料理「ハトシ」をチョイス。

はり、多くの修学旅行生に出くわします。欲を言うならば、友だちと一緒に連れて来たかったけど、グループ行動のとは違い、自分の行きたい場所に予定を変更しながら全て網羅できるのがいいところ。
お腹を満たしたところで、グラバー園へ。
幕末の歴史や龍馬、グラバーについて学びます。



夜は、稲佐山のロープウェイへ。これも、たいせいのチョイスです。長崎の1000万ドルの夜景は、世界3大夜景と言われているだけにビューティフル。

あることから出会ったカップルと行き帰りに仲良くなり、会話も弾みました。旅先での出会いはいいものです。青春時代を送った場所がピッタリ重なったということもあり、SNSでも繋がることに。
夜のディナーはたいせいの楽しみにしていたトルコライスにやっとで辿り着きました。

港の船の音を聞きながら、おやすみなさい。長崎のハーバーの夜はどこか異国情緒を感じました。
3日目。起きてすぐ、長崎市を後にして向かうは雲仙。
雲仙地獄へ行くと、そこは湯けむりが立ちのぼっています。

温泉卵。

雲仙の特徴は、野鳥の種類。たくさんの野鳥の鳴き声を聞き、姿を見ながら、いつものバードコールで鳥とのコンタクトを図ります。鳥さんもこちらの投げかけに、バッチリ答えてくれてたいせいも満足気。
この後は、硫黄温泉に浸かり火山の恵みを満喫しました。
最後のお目当ては、島原の「具雑煮」。島原の乱のとき、天草四郎が兵糧食として仲間に振る舞ったのが始まりとされています。長崎最後の舌鼓。

食後は、島原城へ。城内の展示には、多くの資料があり、島原の乱の様子やキリシタン大名の武具、キリスト教弾圧などについて知ることができました。弾圧に「雲仙地獄」が利用され多くのキリシタンが殉死したことなども知りました。
天守閣から普賢岳を眺めます。

改めて、平和の大切さ、人の命について考えさせられた3日間となりました。
今回の旅は、行き先から予定まで、そのほとんどをたいせいが自分で決めました。調べたり、問い合わせの電話をかけたり、店まで歩いたりも全部自分。
今までは、家族に「連れていかれていた旅行」でしたが、今回は、予定も思い出も「自分でつくる旅行」となりました。
返ってきてからは、「旅日記づくり」にも頑張って取り組むたいせいでした。
