あとらぼ スタート!
更新日:2019年9月16日
2019年(令和元年)9月2日。「学び舎あとらぼ」として、記念すべき初日。
夏休み明けということで、この日はスロースタート。
ミーティングで、「あとらぼ」の名前の由来について話題にした後は、
「場を整え、場に馴染むこと」を目標にゆっくりと過ごしました。

そして、材料や道具などがどこに何があるか、
お気に入りの本や場所はあるか、
子どもたちは学び舎の中をあちこち手に取りながら見て回りました。
めいは集められたトイレットペーパーの芯を発見。
それで作ったトントン相撲のお相撲さん(スタッフとむのオリジナル)にも目が留まり、
早速「つくってみたい」と工作が始まりました。


初日の振り返りタイム。

2日目。今日から授業開始。午前中の「かず・かたち」の時間。
とばし数を唱えたり、億や兆、それ以上大きな数について知ったりした後、法則性を見つけるゲームをしました。

名付けて「20を言ったら負けゲーム」。
子どもたちは、トーナメント対戦を繰り返していくうちに、「あ、負けだ」と途中で結果が分かってきました!
「わかった!15を取った方が勝ちだ」
「11もだ!」
口々に話します戦が進み、たいせいが
「7も!」
「3もだよ」
「なるほど!」
あ~!
3,7,11,15,19…3つ飛ばし
みんな、わかってきました!
「あ!」
「あ~」
みんなで見つけた法則を確認し合いました。
そしてその後は、休憩を挟み「ブロックアワー」。
これは、イエナプラン教育で行われている個別学習のことで、
福岡の糸島にある「産の森学舎」さんを見学した際に、具体的実践のヒントをいただきました。
あとらぼでは、まとめて配られる16枚のプリントを3週間で進めます。
自分の好きな順番で、自分のペースで進めます。

わからないところは、自由に聞くことができるのも特徴です。
聞かれた子も必死。その子に分かるように考えてヒントを出すのは、とても知恵のいることです。自分の理解を深めることにもなります。
この時間の積み重ねで、子どもたちは、読み書き算の基礎の力とともに、
自分で計画を立てて主体的に進めるということが自然と身に着くことになります。
スタッフは、子どもたちが
「”知る”って嬉しい!”考える”って楽しい!”わかる”って面白い!」
と思うような、楽しく取り組めるものをつくるように心がけています。



午後は、LAWER CLASSの「つくる」時間。
この日2人は、ブロック積みをしていました。
高さ長さなどの立体的な概念や空間認識はこうした遊びの中で育まれます。

次の日は牛乳パックでカラフルな箱を作り、その次の日も工作三昧でした。

UPPER CLASSは、「探究」タイム。
この日は、自分のテーマを決めました。
3日目の「ことば・ぶんか」の授業は、見学の生徒と一緒に。
五味太郎さんの絵本『にているね?!』をもとに、話の構成学びました。
今後一人ひとりが絵本作りをしていきます。この日は取り組むテーマをみんなで出し合いました。

4日目は「野外あとらぼ」。詳しくは後日ブログにて。
5日目の「かず・かたち」では、16マスにどの列どの行も合わせて10になるように空いたマスに数字を入れるゲーム。

分解・分配・検算など数学的要素がたくさん含まれていて、とても頭を使います。
子どもたちは「自分で問題を作る」という少し難しいミッションに、集中して取り組んでいました。
子どもたちの頭は柔らかい。
ぼく(スタッフとむ)よりも先に、早々と問題を作り終え、2つめに挑戦する子も。
作った後は、問題を互いに出し合って楽しみました。

めいは、正解したぼくに10億点を付けてくれました。
いいえ、0を書きたす手が止まりません。
「1、10,100,1000、万、10万・・・・・100憶、1000憶、次なんだっけ?」
と結局、子どもたちとのこのやりとりは「無量大数」まで続きました。

空いた時間にみかんの皮を顕微鏡で見ている写真。

都道府県についてのクイズを出し合って楽しんでいるところ。



こうして楽しく学んだ1週間。まずまずの滑り出し。
おかげさまで、いくつか見学や体験入学のお問い合わせもいただいております。
一緒に楽しく学ぶ仲間を募集中です。
どうぞご気軽にご相談ください。